I WILL IF YOU WILL
高1の時制の単元で習い、入試でも頻出の有名文法に「時・条件を表す副詞節では未来のことも現在形(または未来完了の代わりに現在完了形)で表す」というのがあります。
例えば、手近な河合塾の黒本にはこんな問題がありました。
If the taxi ( ) by 10 o'clock, I'll give you a lift to the station.
①arrived ②doesn't arrive ③will arrive ④won't arrive
タクシーが10時に来るのは未来のことだから、なんとなくwillとかwon'tをつけたくなるけど、このif節は副詞節だから上記の文法と文脈を勘案して、正解は②doesn't arriveを入れ「タクシーが10時までに来なかったら、駅に送ってあげるよ」となる、というもの。
ただ、これには例外があって、最近目にした表現で"I WILL IF YOU WILL"というのがありました。
これはアースアワーで使われていたキャッチフレーズで、このif節も副詞節ですが、willが使われています。
なぜか?
この標語の意味は「きみがそのつもりならぼくも」といった感じでしょうが、意志の意味で使われるときは、たとえ時・条件の副詞節の中でもwillがつくんですね。
そうそう、アースアワーといえば、今年の岡山大2次前期の問3は、アースアワーに関する朝日新聞の記事を英作する問題でした。背景知識を持っていると、問題にとっつきやすかったかもしれませんね。