英作文対策

前回も少し書いたように、岡山大学の二次試験で英作文の配点がやたら高いこともあり*1、英作文はどうやって勉強すれば良いですか、という質問をよく受けます。
赤本のアドバイスなんかにはよく学校のライティングの授業をしっかりやっておけばOK的なことが書いてあるけれど、個人的な意見としては、それでは不十分だと思います。
倉敷の学校だとよく"Polestar"とかをライティングのテキストとして使ってあるけれど、ああいうのは、熟語を当てはめて一文作ってみましょう、みたいな練習が多くて、all the 比較級 for〜みたいなのがたまたまはまる文章が出題されれば良いけど、あまり応用力はつかないと思うんですよね。
で、私が生徒さんにお勧めしているのは、ちゃんとした英作文の体系的な参考書を一冊仕上げること。

大矢英作文講義の実況中継―高2~大学入試 (実況中継シリーズ)

大矢英作文講義の実況中継―高2~大学入試 (実況中継シリーズ)

岡大レベルなら、この『大矢の英作文』一冊で十分だと思う。
ただし、一通り流し読みするだけじゃなく、自力で解いて、正解例がなぜこうなるか納得しながら、しっかりおぼえるまで反復練習すること。一通りおぼえても、一定の時間をおいて再現できるかチェックをおこたらないことが大切です。
できれば、私のような(笑)信頼できる先生に一題ごと添削してもらうとより力がつきます。
というのも、必ず誤答例とは違う、自分では判断つきかねる間違いをしたりするからね。それに、このテキストは良いテキストですけど、these daysとrecentlyの語法とか、明らかな間違いもあるので……
英作文の勉強は、やっぱり家庭教師がおすすめです!

東大・京大などより上のレベルの英作文が必要な場合は、ぜひこちらに取り組んでみてください。

CD2枚付 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本

CD2枚付 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本

一冊仕上げるのはかなり大変だけど、その分、力は確実につきます。後に出版された、ということもあるけれど、『大矢の英作文』より語法欄なんかも洗練されています。
ただボリュームがボリュームなんで、特別に英作文が必要な大学でないかぎり、オーバーワーク気味かもしれません。他の教科の勉強時間との兼ね合いもありますから。

受験英語を離れて、英会話の授業を希望される生徒さんには、こんなテキストもすすめています。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

瞬間英作文というやつで、はじめは単調な感じがするかもしれないけれど、この練習が軌道にのってくると、導入の雑談なんかも良い感じになってくるんですよ。すごく効果があります。
ただ、高3生の英作文対策にはまったく向かないので、大学受かってから、やってみてください。

社会人の英会話にはこちらをおすすめしています。

英語口 英文法ができると英会話ができる 初級編〈1〉

英語口 英文法ができると英会話ができる 初級編〈1〉

ただ、ひたすら音読80回というよりは、瞬間英作文的なやり方を個人的にはおすすめしています。
アメリカ口語英語を身につけるのに最適と思います。

*1:5題のうち長文読解2題、英作文3題となっています